日本でマスター(修士号)を取ることの意味

大学院に行ってマスターを取ってから社会人になるひとが増えてきている。ただ、私の知っている会社では学部卒の人と大学院卒マスターの人で処遇に差をつけてない。

入社年次もひとくくりだ。ということは、一浪マスターと現役学部卒だと入社時点で3年の歳の差があるのに給料は一緒ということだ。まあ企業にとっては大学院2年間では給料に差をもうけるほどの勉強はしていない、企業で活躍するのに役立つような勉強をしているわけではない、ということなのだろう。

米国なんかだと、MBAをとると全く異なった世界につながるわけだが、日本の場合は全くそういうことがない。まあ昔の言葉でいうところのモラトリアムを楽しむということであれば大学院進学も否定しないが、経済的にはデメリットしかないことはよく頭に入れておいた方が良いと思う。普通の大学を出て、東大や京大の大学院に行く、ある種の学歴ロンダリングも企業にはもうばれているので、注意した方が良い。

運動能力と職業選択?

私は運動能力が低い。跳び箱が飛べない。逆上がりができない。そういう子どもだった。バランス感覚が悪く、高所恐怖症。ある時、町内会のレクレーション(この言葉聞かなくなりましたね。)でバスハイクに出かけたときのこと。バスを降りてお弁当を食べて自由時間となったのだが、子どもの遊べる公園が吊り橋を渡った向こうにあり、私以外の子どもはみんな吊り橋を渡って向こうに行ってしまった。吊り橋が怖くて渡れない私は、ビールを飲む大人にまじってバスの出発時間をひたすら待っていた記憶がある。

高校に入ると建築家になりたいと思った。ところが、調べてみると建築科を卒業して建設会社に入ると現場監督をやると書いてある。これは建築途中の現場の高いところにのぼらないといけないようだと知り、あきらめた。

大学に入り、公認会計士になろうと思ったが、先輩の会計士から「倉庫実査がある」と聞き、倉庫の高いところにしょっちゅう行くのは嫌だなあ、と思った。

我ながら情けないが、何とか生きてこれたことに感謝だ。

 

花粉症の薬

花粉症の薬をのみ始めました!いつもいつも早めにスタートです。薬はアレジオンのジェネリック。もっと新しい薬も出ているようだが、私はこれを早めにのみ始めるのが一番効果がある、と信じている。さあ、今年はどうだろうか?

日本での花粉症による生産性低下は半端じゃないと思うが、計測した研究とかあるのかな?

Brexit 困ったもんだけど、簡単にはなかった話にはならない

Brexit、メイ首相がEUとまとめてきた離脱案はイギリスの議会で圧倒的多数で否決されてしまった。

日本からみていると、「もう一度、国民投票やって離脱をなかった話にすればいいじゃん」と思ってしまうのですが、なかなかそうは行かないようだ。

2016年6月22日、Brexit国民投票の前日、たまたま私は英国の資産運用会社の幹部と朝食を食べていた。私が「Brexitに決まることは無いだろうけど、そうなる可能性もあるし、怖いよね。」と言ったら、彼はひとこと、「interesting」と言っていました。

話を聞くと、「もうルクセンブルグの連中の話を聞いて従うのはうんざりだ。」ということのようだった。誇り高き英国人にとっては耐え難い状況にあったようだ。彼のような社会経済的な地位も高い人でさえそういう考え方だったので、今回議会で否決されたからと言って、Brexitがなくなると考えるのは難しいと思う。

そもそもlegitimacyのはっきりしないEUの官僚機構が様々なルールを押しつけて来ることは、欧州全体でもうんざりしているところがあり、今後も今回のような動揺が他の地域でも起きることは想定しておかないといけないだろう。

ママ振はサンクコスト?

明日は成人式。「ママ振」というのが流行っているらしい。ママが成人式で着た振り袖を成人になる娘が着るということだそうだ。

30歳くらいで産んだ娘だとするとママの成人式は30年前。バブルのピークの頃だ。さぞかし高い振り袖を買われたのだろう。それがもったいないということなのかもしれない。筆者には、この流行がサンクコストに引きずられたもののような気がしてならない。

「サンクコスト」とは、あるプロジェクトにこれまでに投入した資本=コストのことである。ある時点で、そのプロジェクトを継続するかどうかの判断は、

①継続した場合にこれからかかるコストと得られる利益

②中止した場合にこれからかかるコスト

との比較で行わなければならない。ところが、こういう場合の判断が「これまでこんなにコストをかけたのだから」という本来判断の材料に入れてはいけないサンクコストに判断が引きずられて、プロジェクト継続に傾きがちなことが多いと言う。

「ママ振」も、

①ママの振り袖を着る場合の小物類を新調したり、着付けをしたりのコストとその場合の満足。

②新しい振り袖を買う場合のコストとその場合の満足。

を比較して判断すべきなのだが、「この振り袖、すごく高かったのよ」というサンクコストに引きずられてはいないだろうか。

ちょっとハデすぎるママの振り袖を着て「やっぱりやめておけば良かった」と思うお嬢さんが少なければ良いのだが。

 

申告分離課税 金持ち優遇税制

前澤社長のことを書くまでは、申告分離課税の富裕層優遇については、あまり実感がなくむしろ自分も有利な税制があるなら使わないと損だな、くらいの考えでした。

今回、前澤社長のばらまく1億円の税務問題を考えるなかで、創業社長などの富裕層に対して日本の税制は全然課税できていないことに気づかされました。

これは、総合課税に近づけていかないといけませんな。

ガソリン129円

レギュラー1リッターが129円まで下がってきた。これはかなり消費を刺激すると思う。ただ今年の消費がどうなるかはガソリン価格だけじゃ決まらない。

まずは賃金、円高が進んでいるので、このままでは春闘での賃上げはあまり期待できない。

次に高齢者の懐具合。年金は増えない仕組みになっている。株が上がってくれないと。

ドル円が私の予想通り100円前後に行くようでは、なかなか消費は盛り上がらない、という結論になる。残念。消費税も上がるしね。