日本でマスター(修士号)を取ることの意味

大学院に行ってマスターを取ってから社会人になるひとが増えてきている。ただ、私の知っている会社では学部卒の人と大学院卒マスターの人で処遇に差をつけてない。

入社年次もひとくくりだ。ということは、一浪マスターと現役学部卒だと入社時点で3年の歳の差があるのに給料は一緒ということだ。まあ企業にとっては大学院2年間では給料に差をもうけるほどの勉強はしていない、企業で活躍するのに役立つような勉強をしているわけではない、ということなのだろう。

米国なんかだと、MBAをとると全く異なった世界につながるわけだが、日本の場合は全くそういうことがない。まあ昔の言葉でいうところのモラトリアムを楽しむということであれば大学院進学も否定しないが、経済的にはデメリットしかないことはよく頭に入れておいた方が良いと思う。普通の大学を出て、東大や京大の大学院に行く、ある種の学歴ロンダリングも企業にはもうばれているので、注意した方が良い。